こどもクリニックのあるべき姿とは?
本プロジェクトは、そんな根源的な問いを見つめ直す作業であったように思います。
建物の要素を分解し検討を加え、ドクターのお人柄やご要望、患者さんに対する思いを反映させ再構築する、設計はその作業の繰り返しでした。
病気でなくとも思わず来たくなるような楽しい雰囲気創りを基本理念に掲げ、病気のお子様の為だけでなく、その親御さんにとっても安心できる、心落ち着けるクリニックを目指しました。
親しみ、楽しさ、優しさ、癒し、安心感、機能性・・・要素は多種多様で複雑に絡み合い、正解と呼べるものはないのかもしれませんが、その一つを建築デザインで表現しようとした試みは、一つの答えにたどり着けたように思います。