「歴史と共生する住まい」
本建物は弊社の名古屋事務所社屋を新築することから計画が始まりました。
計画地は、「美濃街道」というあの織田信長も戦勝凱旋路としていた歴史街道 沿いに位置しており現在も「史跡散策路」として受け継がれています。しかし、 神社等がわずかに点在するものの歴史街道とはほど遠く、ビルや住宅、マンショ ンが混在しその面影は、影をひそめてしまっているように思いました。そこに 住み続ける人々に歴史街道に代表される地域性を思い出してもらえるような建 物を提案したいと思い設計に取り組みました。
外観は、日本の和を感じる格子を現代的に表現し地域と調和したデザインとし ました。狭小敷地を有効に活用できる寄せ壁工法や木造門型フレームを用い、 光と風の効率を考えバルコニー緑化や水盤を設け省エネやエコロジーなどにも 配慮しております。
先人から伝わる歴史や技術に現代な要素や技術を交え、生活し易く過ごしやす い新たなライフスタイルが楽しめる建物となっております。そして、歴史街道 と共にこの地域で住み続ける為にも設計と通して地域に貢献して行きたいと思 います。