2008.05.12(Mon) 模型作り2 ブログ 最近、クリニックの模型を作らせていただく機会がありました。 外観パース(完成予想図)では、正面の曲面の壁の曲がり具合がなかなか想像しにくいということで、模型を作って、お施主様に見ていただきました。 今回作った模型は、実際の100分の1の大きさです。 模型のよいところは、3Dですので、全体のボリューム感や、距離感が図面よりもわかりやすいところだと思います。 いろんな角度から眺められますし、部屋への光の入り方もわかります。 模型作りの流れとしては、建物の壁を一面ずつ切り取り、窓の部分をくり貫き、透明の塩ビシート(窓ガラスに見えるように)を貼りつつ、それを組み立てて、屋根をのせ、建物を完成させてから、外構です。植栽の緑や、人、車などを配置して全体の完成です。 一番苦労したところは、作る前の想像通り、正面の円弧を描く壁と、その部分の屋根です。半径11メートル(実寸)の円弧ですので、楕円のようにならないように、うまく円形にしないといけません。素材のスチレンボードはもともと、平らなボードですので、曲がるように裏側に均等にカッターで切れ目を入れ、窓の部分は、ボードを切り取って、透明の塩ビシートをはめ込みました。 この塩ビシートとボードをのりで接着して、固まったら、次に曲げ加工です。円弧の壁の部分は、地面に対してどこから眺めても、垂直にならないといけないですので、その辺りの微調整に気をつけながら、床に接着し、のりが乾くまで、手で固定しました。 背景にPCにて空を合成してみました。 お施主様には、大変、喜んでいただきました。 お施主様に喜んでいただくことが我々にとって、一番うれしいことでありますので、がんばって作って本当によかったです。